前回のイベントに芸能人に出演してもらうには【アーティスト編】に引き続き【お笑い芸人編】です。
基本的にキャスティング~ブッキングまでの流れは一緒。
では、ミュージシャン等アーティストを呼ぶ場合と違うのはどこかというと、キャスティング(人選)が最大のポイントです。
現代のお笑いブームの影響もあって、お笑い芸人といっても星の数ほど存在します。ではその中から誰を選ぶのかというところが今回のテーマです。
知名度をとるか、実力をとるか
まず、イベントの来場者層のターゲットがどの世代になるかを考慮して呼ぶ芸人を選びましょう。
やはりテレビに多く出ている芸人であれば、若者からお年寄りまで幅広く知名度もありますし、集客効果もあります。
しかし、そういった芸人はギャラもかなり高く、スケジュールが押さえづらいというのが実情です。
それとは対象に、メディアへの露出は少ないがイベントなどへの出演(営業活動)がメインの芸人もいます。
知名度はそれほどでもありませんが、さすが地道に営業活動をしているだけあって、ネタの面白さ、会場の盛り上げ方など実力はかなりあります。
ギャラも比較的呼びやすい金額設定になっていることが多く、色んな会場での営業を経験していることから、多少の無理も聞いてくれる場合が多いです。
また、そうした営業がメインの芸人の中には、ひと昔前にはテレビに頻繁に出ていてそこそこ知名度もあった。という俗に言う一発屋も多いので、知名度もギャラもそこそこ。という芸人が結構いたりしますので選びやすいのではないでしょうか。
テレビに多く出ているからと言って、実際イベント会場でのネタやトークが面白いとは限りません。そこはやはりテレビの演出(台本や編集作業)があってこその話です。
せっかくお笑い芸人を呼んだのに、イマイチ盛り上がらなかった、つまらなかった…こんな状況は主催者にとって一番辛いです。やらないほうが良かったということにもなりかねません。
キャスティングの際にどの芸人がこのイベントに合っているのかをネットなどでリサーチしてください。ミュージシャンにも同じことが言えますが、お笑い芸人を選ぶ際はさらにシビアに選びましょう。
ギャラの目安
大体の目安です。参考程度でお考えください。
■大御所クラス・・・80万~150万円 いわゆる【師匠】クラス。このクラスの人になるとテレビ等に頻繁に出ていなくても結構な出演料がかかります。
■中堅クラス・・・40~80万円 テレビでよく見かけるクラスです。ただしスケジュールを押さえずらいという難点もあります。
■若手クラス・・・20~30万円 テレビに出始めたばかりの売出し中芸人です。値段設定も割りと低く知名度もそこそこなので、若者がターゲットのイベントには最適です。
■無名クラス・・・10~20万円 ほとんど見たことも聞いたこともない芸人です。しかし中には営業の実力者もいる可能性があります。
※交通費・宿泊費・食費は別途必要です。【アーティスト編】参照
バーター
テレビなどで時々耳にする「バーター」という言葉ですが、芸能界では「抱き合わせ商法」的な意味合いで使われます。
要するに、知名度のある芸人を出演させる際、格下の芸人も一緒に出演させて知名度アップを図るということです。
イベントへの出演オファーをする際もこの手法をうまくつかうことで、ギャラが抑えられる場合があります。
1組の芸人だけでは時間が余ってしまうなど、複数組に出演依頼したいときなど同じ所属事務所の芸人を使うことで、それぞれ別々でオファーするより全体の金額が安くできることが多いです。セット割ということですね。
音響・照明代は安く済む
ミュージシャンと違って、芸人はマイクさえあれば大丈夫なので大がかりな音響照明設備が必要ありません。
さすがに真っ暗なところではできませんが、最低限部屋の明かり程度でもできます。
ですので、トータル的な費用からするとミュージシャンを呼ぶよりお笑い芸人を呼ぶほうがハードルは低いのではないでしょうか。